欧米では、オルタナティブ医療(代替医療)が注目を集めています。オルタナティブ医療は、鍼灸や漢方、指圧、アロマテラピー、ホメオパシーなどの東洋医学にそった施術方法です。日本でも馴染み深い鍼灸は、鍼や灸を使ってツボを刺激することで人体に作用し、病気の予防や症状を緩和します。
ホメオパシーは、西洋医学のように症状を抑えるのではなく、症状を出し切ることが改善に繋がるという考え方です。また、薬を使用しないため副作用の心配がなく、人体に優しいことから、英国政府では世界一安全な療法として認められています。こちらでは、日本ではあまり知られていないホメオパシーについてご紹介します。
近代ホメオパシーの創始者とされるのが、ドイツのマイセン出身のサミュエル・ハーネマンという医師です。古代ギリシャではマラリアが蔓延し、多くの死者を出していました。
マラリアに効果があることで知られていた毒性のあるキナ樹皮の抽出物を、ハーネマン自らが服用し、マラリアの症状と同じような副作用があることを発見しました。似ているものが似ているものを治すことができる、この原理が「同種の法則」です。
ハーネマンはキナ樹皮の毒性を回避するために、キナ樹皮を叩き、アルコールや水で原物質がなくなるまで薄めました。この方法で身体へ悪影響を及ぼすことなく、本来持っている自己治癒力を高めることで、症状を緩和する「超微粒の法則」を確立させました。
ホメオパシーでは、症状を出させるためにレメディという砂糖玉を用います。ある症状を持つ植物や鉱物、昆虫などを原物質がなくなるまで薄めたものを、振盪させて作ります。これを砂糖玉に染み込ませたものがレメディです。
レメディは原物質が抽出されなくなるまで薄められているため、物質的な作用はありません。しかし、残っているパターンのようなものが症状に共鳴することで、自己治癒力を活発にするきっかけを与えます。
宮城県仙台市にある当院では、現在はホメオパシーの健康相談は受けておりませんが、ホメオパシーを必要としている方に対し情報提供を行っております。肩こりや腰痛、花粉症、女性特有の症状などがありましたら、当院へお気軽にご相談ください。また、小児の鍼灸では刺さない鍼を使用しておりますので、小さなお子様でも安心してご利用いただけます。